さて 今回もSRチョッパー 作りますよ

ベースはなんでもかまいません
どーせ全部ハギハギしますから

しかしベースとしては珍しく、実動車です

しかし 特筆すべきは FCRキャブ
純正ミッドステップ
ノロジーホットワイヤー

まずはマフラーでも作りましょうか
エンド部分がガリガリのスーパートラップ
これを捨ててしまうのは もったいない
エコでもございません

きれいな部分を切り取りまして

オープンエンドの皿
これを先ほど切り取ったサイレンサーの外形に合わせて小さくカット

これらを合わせますが、これでは消音装置をつけれませんので、
エンドにはストレートパイプを

これで、取り外しの出来るバッフルを装着可能になります
オールステンレス ショートサイレンサーの出来上がり

で、全てハギハギしましたら、シートフレーム加工
いつもの通り、メインフレームから一直線に伸ばします
ちなみにライトも定番4.5インチ ベーツライトに

補強を入れて、サスのマウントを新設すれば完成
サスマウントの新設により極限までローダウンします
中途半端はいけません
中途半端にするくらいなら 改造しない方がましです

で、タンクを作りますが、これは前側のステーです
マウントボルト穴に加えて、飾り穴を二つ開けます
この穴の断面は塗装が入りにくく、錆が回ることが多いので、出来るだけ断面がないように、バリ取りドリルでかなり深くまで掘ります

この一手間で錆にくくなるならお安い御用

マスタングタンクのトンネルを作り直しまして、太いメインフレームを持つSRにフィットしました

それのみならず、今回はフロントサスを7センチ下げました

バネを切るだけではございません
よくその様にショートにする車両を見ますが、それでは段差を乗り越えたときにフォークが伸び、フォーク内でバネが踊りますからね

いわば、7センチ縮んだ状態にすることが大事です

不要になったフロントフェンダーは、加工した後、リアフェンダーとして活躍してもらいます
これまたエコ

今回は一人乗りですので、極力短く

次にサイドスイッチ&メーターステーを作ります
今後も使いますので、3つほどいっぺんに作りますか

ストックがあると次回作もラクチンですからね

で、なかなかマッチするハンドルがない

在庫にあったノーティーダックスの純正
これが一番しっくり来ますが、グリップ部分の長さが足りない

というわけで、溶接で長さを延長しました

このベース車
ラッキーな事にFCRがついておりました

そのままは気持ち悪いので オーバーホールと、見た目を綺麗にしていきます

外せるものは全て外して

ボディーはブラスト

見事 真っ白けっけになりました
砂が内部に入らないように専用の非売品スーパーテープで蓋をします

嘘です
コーナン ガムテープです

それをこれでもかって程、磨き倒します

これでツヤツヤに

ボルト類をステンレスに変えれば完成

内外ともに、これで気持ちよく使うことが出来ます

最後にセッティングする際にも、モケモケのキャブを触るよりも気持ちいいですよ

で、お決まりのエンジン オーバーホール

お決まりのバルブ鏡面研磨

SRにとって 大敵のカーボンから極力守ります

今回 クランクは大丈夫なのでばらしません

クランクケースに耐熱塗料を拭きつけ

ん?

ピストンがいつもと違う

計測してみると 423ccです

ん?
コンロッドがえらいフライホイールの端についているような気がする

これまた計測すると 500のクランクに組み替えているようです
ボアアップ&ストロークアップ&FCR

これは楽しみですよ

ガスケット、オイルシール、バルブステムシールを交換して
カムチェーンテンショナーの調整、タペット調整
色々やって 組み上げました

いつもどおり 綺麗になりましたよ

フォークもオーバーホール
オイルシール、ダストシール、フォークオイルを新しくして完成です

今回はローダウン仕様なので、固めに仕上げます

ブレーキもペイントして、組みつけて完成

手垢は気にしない気にしない

あとで拭きますから

こうこれだけ数をこなせば一人でも 実にテキパキとここまで組み付けれるようになりました

組み付ける際の傷は皆無です

ナレですね なんでも
今回 スポークも新調し、組み替えて
ハブは黒に リムは赤にペイントしました

このバイクの前オーナー様
よほど速くしたかったのか、点火系までノロジーが入っております

これでも8000円ほどしますからね

過去に何度も使ってますが効果の程は体感できるものではございません

よーなった気がする

そんなとこです

しかし、純正のよくあるトラブル
キャップとコードがフラフラ
このトラブルがございません

それなら1500円のテイラーで充分なんですけどね

今回ウインカーはそのまま使わずに車体色の赤にペイントしました

これだけでもちょっとカスタム感はあがるでしょう

フロントスプロケットカバーですが、今回は大幅な軽量加工をしております

後ろ半分を斜めにカット
で、飾り穴をたくさん開けております

これだけでもちょっとカスタム感はあがるでしょう

で、完成

今回はフロントを縮めてローダウンしたのもあって、ドシっとしたイメージに仕上がりました

車体色の赤と、リムの赤がいいバランスになりました

いつか作った、SR400 ハンドシフト

あれから作っておりません

それを操作する楽しみはありましたが、バイクを振り回して乗るには、やっぱりあるべき位置にクラッチレバーがあった方がやりやすいと

そう判断した為です
ので、寸法などのデータはとっておりません

お問い合わせが結構ございますが、そんな理由でパーツ販売はしておりません

ご希望でしたら、お持ちのSRを預けて頂くか、フルカスタム依頼を頂くか

お願いいたします

サイドテールに今回はちょっと変わったキャッツアイテールをあわせました

サイドテールは車検に通らないというデメリットはございますが、それ以上のスタイル的メリットの方が大きいと思います


フェンダーの上にチョン
じゃー、なかなかシンプルなシルエットは生まれませんからね

マフラーはついていたオールステンレス製を前述のように加工したものです

音は歯切れのいい いい音を出しております
インナーサイレンサー装着で車検もモーマンタイ

リジットバーは今回 丸棒で作りました

極力シンプルに

足回りが綺麗と、全体が綺麗に見える

とは、車の中古車屋さんの言葉ですが、その通り

ここまでやれば、OKでしょう

534ccエンジン
FCRキャブ

綺麗にした甲斐がありました

シートのアンコ 表皮は毎度おなじみのリンクにもあります明和内張り様のお仕事です

今回 ちょっとした打ち合わせをし、スパイダーネット というパターンにして頂きました

アンコ 皮 のお仕事には毎回100点満点ですが、このようなデザイン的なことも難なくこなしてくれます

頼りになるシート屋さんの存在はカスタム屋にとって 実にありがたいもんですよ

サイドスイッチ&メーターステーです

当店では定番ですが、メーターはポスト回りを
スイッチはハンドル回りをかなりすっきりさせます

チョッパーには欠かせない手法ですね
 
こちら 車検はまったく問題ありません

今回はツートンのフレアーに見えますが、かなりかなり目を凝らして見ると実はシルバーのエアブラシが入っております

たぶん言わなければ誰も気がつきません
オーナーであっても気がつかないかもしれません

入れた意味?

自己満足です

ワイヤー類がタイヤにこすらないように、当店のオリジナルパーツ
ステンレス製ワイヤーガイドを付けております

これが これを書いている今現在
ひとつも売れておりません

世の中のニーズを読むのは なんとも難しいもんで

ただ、フェンダーを外している車両
これに限らず、何か対策は必要ですよ

前ブレーキワイヤーがいきなり切れる
考えるだけでも怖いでしょう?

メインスイッチやホーン、レギュレーターなど、あまり見えるところにいてもらっては不細工だ
という部品たちはここに納まっていただきます

スイッチ移設により、ここまでシンプルに出来ます

唯一、ハンドルに必要な配線
フロントブレーキスイッチの配線はハンドルの中を通しております










今回のベース車は予期せぬ掘り出し物が多数ありました

チョッパーといえど、速く走りたいときもありますので、これはとてもラッキーな事でしょう

試乗した感想
怖い
速すぎる
アクセルを少し回すとグリップから手が離れそうになります
そして慣れてくるととても気持ちがいい
ガンガンすり抜けして、前の邪魔な車をスーパー加速でスルッとパスします




数多く作っておりますSRチョッパーですが、
飽きないように、少しずつ、変化しております
そして進化しております

それは、オーナー様に気がつかないところも多く、別にやらなくてもいいようなことです
しかし、世に送り出すチョッパー
出来れば自分が満足して作ったものを出したいですよ

そしてその積み重ねが、安定感やスタイルに大きく関わって行くんでしょう

これからもバンバン作って、バンバン改良していきますよ